村上

R A D I O

Vol. 085

本期节目介绍

(博士も愛した)素数で聴く音楽 (博士也钟爱的)素数里的音乐

こんばんは、村上春樹です。村上RADIO、今夜は「(博士も愛した)素数で聴く音楽」というタイトルでお送りします。素数(そすう)が題名になっている曲を片端から集めてみました。意外にというか、探してみるとけっこうたくさんあるものです。

「素数」、ご存じですよね。1か、あるいはそれ自身の数でしか割りきれない数のことです。具体的にいえば、2、3、5、7、11、13、17、19……と永遠に続いていきます。さあ、どんな曲が登場するんでしょうね。

今夜は、素数の世界をたっぷり楽しんでください。

<オープニング曲>

Donald Fagen「Madison Time」

どうして素数の特集なんかするのか、何かそこに意味があるのか……と言われても困るのですが、このあいだ作家の小川洋子さんと話す機会がありまして、それで彼女の小説『博士の愛した数式』に素数のことが出てきたのを思い出しました。そして頭の中で素数を順番に並べているうちに、あっ、そうだ、これで番組がひとつできちゃうかもな、と思いついたわけです。まあ、こういうへんてこな企画で番組をつくる人って、他になかなかいないでしょうしね。

でもね、僕は昔から素数って割に好きなんです。好感を持っています。

割り切れない心を抱えたまま、ぽつんと1人で野原にたたずんでいる、みたいなクールな雰囲気がありますよね。うーん、ないかな……?
晚上好,我是村上春树。今晚的村上 RADIO,将以“(博士也钟爱的)素数里的音乐”为题为大家播送。我把标题里带有素数的歌曲,一首接一首地搜罗了起来。说来意外,仔细找找,这样的歌还真不少。

“素数”,大家都知道吧?就是只能被1或它自身整除的数。具体来说,就是2、3、5、7、11、13、17、19……这样无穷无尽地延续下去。那么,会有哪些歌曲登场呢?

今晚,请尽情享受素数的世界。

<开场曲>

Donald Fagen《Madison Time》

如果有人问我,为什么要做素数特辑,这里面有什么意义……我也很难回答。不过,前些时候,我有机会和作家小川洋子女士聊天,于是想起她的小说《博士热爱的算式》里写到过素数。我在脑海里依次排列着素数,忽然想到:啊,对了,也许光凭这个,就能做一期节目了。毕竟,会用这种古怪点子来做节目的人,别处大概也不太找得到吧。

不过呢,我从以前起就挺喜欢素数的,对它们很有好感。

它们仿佛怀着一颗无法“除尽”的心,孤零零地独自站在原野上,有一种清冷的气质,对吧?嗯,没有吗……?(译注:日语“割り切れない”既指“不能整除”,也可形容心绪难以理清、无法释然。)

本期歌单

Tracklist
Marvin Gaye And His Girls

— Marvin Gaye & Kim Weston
Marvin Gaye And His Girls Tamla

まず2からいきましょう。2もしっかり素数なんですね。1か、あるいはそれ自身の数でしか割りきれない数、という素数の定義にあっていますから。ちなみに2は唯一の偶数の素数です。

2のついた曲はたくさんあります。さっと思い出せるのは、古いところではドリス・デイの『二人でお茶を(Tea for Two)』、ファッツ・ウォーラーの「Two Sleepy People(二人は眠そう)」、これはアート・ガーファンクルが素敵なカバーをしています。そしてルー・クリスティの『悲しき笑顔(Two Faces Have I)』。今バックで流れているのは、ヘンリー・マンシーニの作曲した『いつも2人で』、演奏しているのはデイヴ・グルーシンです。

この映画、高校生のときにガールフレンドと一緒に観に行きました。アツアツの若い貧しいカップルが、リッチになるにつれて次第に倦怠期に入り込んでいく、という筋の映画で、あまり高校生のカップルに適した映画ではなかったかもしれないですが。

さて、今日はマーヴィン・ゲイとキム・ウェストンのデュオで「It Takes Two」を聴いてください。それには2人が必要なんだよ、という歌です。マーヴィン・ゲイはデビューした頃は、女性歌手とのデュオが活動の中心になっていました。たぶんモータウン・レコードの営業戦略だったんでしょうね。このキム・ウェストンとか、メアリー・ウェルズとか、タミー・テレルなんかとコンビを組んでいました。

この曲、のちにロッド・スチュアートとティナ・ターナーが熱くカバーしていますが、今日はオリジナルの、マーヴィン・ゲイとキム・ウェストンのバージョンで聴いてください。ご機嫌な曲です。
先从2开始吧。2当然也是素数,因为它符合“只能被1或它自身整除的数”这个定义。顺便一提,2是唯一的偶素数。

标题里带有2的歌曲很多。随口能想起来的老歌,就有多丽丝·戴的《双人茶》(Tea for Two),以及胖子沃勒的《Two Sleepy People》,也就是“睡意朦胧的两个人”,阿特·加芬克尔翻唱过一个很棒的版本。还有卢·克里斯蒂的《悲伤的笑容》(Two Faces Have I)。现在背景里播放的,是亨利·曼西尼创作的《丽人行》配乐,演奏者是戴夫·格鲁辛。

这部电影,我在高中时和女朋友一起去看过。故事讲的是,一对爱得火热的贫穷年轻恋人,随着日子越来越富裕,逐渐陷入感情倦怠期。或许并不是一部特别适合高中生情侣看的电影。

那么,今天请听马文·盖伊和金·韦斯顿二重唱的《It Takes Two》,唱的是“这得两个人才行”。马文·盖伊刚出道时,主要活动就是和女歌手对唱。大概是摩城唱片公司的营销策略吧。他和这里的金·韦斯顿,还有玛丽·威尔斯、塔米·特雷尔等人,都搭档过。

后来,罗德·斯图尔特和蒂娜·特纳曾热情洋溢地翻唱过这首歌。不过,今天请听原版,也就是马文·盖伊和金·韦斯顿的版本。这是一首让人心情愉快的歌。

Kisses On The Bottom

— Paul McCartney
Kisses On The Bottom Hear Music

3がタイトルについた曲もたくさんあります。今バックでかかっているのは、マントヴァーニ楽団が演奏する「Three Coins In The Fountain」です。『愛の泉』、映画の主題曲です。それからリップ・コーズの「Three Windows Coupe」もありましたね。中でもいちばん有名なのはたぶん、ドーンの「ノックは3回(Knock Three Times)」でしょうね。でも今日はこれはかけません。僕が学生時代、レコード屋さんでバイトしていた頃、この曲が流行っていまして、いやというほど聞かされて「これ、もういいや」と思いました。

ポール・マッカートニーの歌う「We Three」をかけます。これは1939年にヒットした古い流行歌で、インク・スポッツというコーラス・グループの歌で知られています。僕はブレンダ・リーの歌でこの曲を知ったのですが、2012年に出たポールのカバーもなかなか良いので、今日はこれでいきます。伴奏はダイアナ・クラールのピアノにジョン・ピッツァレリのギターという豪華版です。

正式な題名は「We Three (My Echo, My Shadow And Me)」。僕のエコーと、僕の影と、そして僕。どことなく、なんかカール・ユング的なタイトルですね。
标题里带有3的歌曲也很多。现在背景里播放的,是曼托瓦尼乐团演奏的《Three Coins In The Fountain》,电影《爱之泉》的主题曲。此外,还有 Rip Chords 乐队的《Three Windows Coupe》。其中最有名的,大概是 Dawn 乐队的《敲三下》(Knock Three Times)吧。不过,今天不放这首。我学生时代在唱片店打工时,这首歌正流行,被迫听得都快烦透了,心想:“这首就饶了我吧。”

我要放的是保罗·麦卡特尼演唱的《We Three》。这是一首在1939年走红的老流行歌,以合唱组合 Ink Spots 的演唱版本为人熟知。我是通过布伦达·李的演唱知道这首歌的,不过保罗2012年推出的翻唱版也很不错,所以今天就放这个版本。伴奏由戴安娜·克瑞儿弹钢琴、约翰·皮萨雷利弹吉他,可谓阵容豪华。

完整的歌名是《We Three (My Echo, My Shadow And Me)》:我的回声、我的影子,还有我。不知怎么,总觉得这歌名有点卡尔·荣格的味道呢。

Breakfast Dance And Barbecue

— Count Basie And His Orchestra Featuring Joe Williams
Breakfast Dance And Barbecue Roulette

タイトルに5が付く曲、ということでまず思い浮かぶのはなんといっても、デイヴ・ブルーベックの「テイク・ファイブ」ですね。でも今回これはかけません。あまりに順当すぎる選曲だから。すみません。うちはだいたいがへそ曲がりな番組なんです。

かわりにぐっと渋いところを聴いてください。カウント・ベイシー・オーケストラ(Count Basie Orchestra) をバックにジョー・ウィリアムズ(Joe Williams)がブルーズをじっくり歌いあげます。

「Five O'Clock in the Morning」。朝の5時に1人でぽつんと街路に立つ、孤独な男の歌です。これ、かなり胸に迫ります。
说到标题里带5的歌曲,首先想到的,当然就是戴夫·布鲁贝克的《Take Five》。不过,这次不放这首,因为这样的选曲太顺理成章了。抱歉,我们这个节目,大体上就是喜欢不按常理出牌。

作为替代,请听一首更有韵味的作品。乔·威廉姆斯在贝西伯爵管弦乐团的伴奏下,将一首布鲁斯唱得深沉而悠长。

《Five O'Clock in the Morning》,也就是“清晨五点”。唱的是一个孤独的男人,早上五点独自伫立在街头。这首歌相当动人。

Vol. 3

— Traveling Wilburys
Vol. 3 Wilbury Records

次は7です。今バックでかかっているのはアル・カイオラの演奏する「荒野の七人」のテーマですね。僕は一時期これを携帯の着メロにしていました。これが聞こえると、勇ましいっていうか、けっこう元気が出ました。今は使っていませんけど。

今日おかけする7がついた曲は、トラヴェリング・ウィルベリーズが歌う「7 Deadly Sins」です。七つの大罪、ですね。

トラヴェリング・ウィルベリーズのことはご存じでしょうか? ボブ・ディラン、ジョージ・ハリスン、ロイ・オービソン、トム・ペティ、ジェフ・リンの5人が寄って、半ば遊びででっちあげた覆面スーパー・バンドです。ほどなくしてロイ・オービソンが亡くなり、かわりにデル・シャノンを引っ張ってきたんだけど、デルさんもまた時を置かずに亡くなってしまい、残りの4人でこの曲が吹き込まれました。リードをとっているのはボブ・ディランですが、このアルバムでは「ラッキー・ウィルベリー」という偽名がクレジットされています。ジャケット写真の顔を見れば、まあ一目瞭然なんですけどね。

聴いてください。トラヴェリング・ウィルベリーズが歌う「7 Deadly Sins」。
接下来是7。现在背景里播放的,是阿尔·凯奥拉演奏的《豪勇七蛟龙》主题曲。我曾经有一阵子把它设成手机铃声。听见它,就有种英姿勃发的感觉,整个人都挺振奋。不过现在已经不用了。

今天要播放的、标题里带7的歌曲,是旅行威尔伯里乐队演唱的《7 Deadly Sins》,也就是“七宗罪”。

大家知道旅行威尔伯里乐队(Traveling Wilburys)吗?这是鲍勃·迪伦、乔治·哈里森、罗伊·奥比森、汤姆·佩蒂、杰夫·林恩五个人凑在一起,半是玩票地组建的一支隐姓埋名的超级乐队。不久,罗伊·奥比森去世了,他们便拉来德尔·香农顶替,可德尔先生没过多久也去世了,于是这首歌由剩下的四个人录制。担任主唱的是鲍勃·迪伦,但在这张专辑上,他用的是“Lucky Wilbury”这个化名。当然,只要看看封套照片上的脸,就一目了然了。

请听,旅行威尔伯里乐队演唱的《7 Deadly Sins》。

Seven, Come Eleven (From Their Live Performance At The Concord Summer Festival)

— Herb Ellis & Joe Pass Also Featuring Jake Hanna & Ray Brown
Seven, Come Eleven (From Their Live Performance At The Concord Summer Festival) Concord Jazz

さて、7の次の素数は11になりますが、11のついた曲ってなかなかないんです。ようやく見つけたのが、チャーリー・クリスチャンが作曲して、ベニー・グッドマンの演奏で有名になった「Seven Come Eleven」。これはクラップ・ゲーム、サイコロ賭博の用語ですね。「7が出た。さあ11来い」ということかな? クラップ・ゲームのことは僕はあまりよく知らないんですが、サイコロ2個を振って、その合計が7か11であれば賭けた側の勝ちということのようです。

7と11、どちらもしっかり素数ですね。

ハーブ・エリスとジョー・パスの、練れたスーパー・ギター・デュオで聴いてください。「Seven Come Eleven」。

<収録中のつぶやき>

これ、回転はこれで合ってる? 少し早過ぎるような気がするんだけど……(スタッフ:合ってました)。いや、しかし早い演奏ですね。思わずレコードの回転数を間違えたのかと思いました。
那么,7之后的素数是11,可标题里带11的歌曲还真难找。好不容易找到一首《Seven Come Eleven》,由查理·克里斯琴创作,因本尼·古德曼的演奏而出名。这是掷骰子赌博游戏 Craps 里的用语,大概就是“7出来了,接着来个11吧”的意思?我对这种骰子游戏不太了解,不过好像是掷两颗骰子,如果点数之和是7或11,下注的一方就赢了。

7和11,两个都是不折不扣的素数。

请听赫伯·埃利斯和乔·帕斯这对技艺炉火纯青的超级吉他搭档,演奏《Seven Come Eleven》。

<录音时的随口一说>

这个,转速设对了吗?总觉得好像有点太快了……(工作人员:确认过了,没错。)不过,这演奏还真快啊,我都忍不住以为是把唱片转速弄错了。

Best Of Janis Ian

— Janis Ian
Best Of Janis Ian CBS/Sony

次は13です。欧米では不吉な数とされていますよね。そのせいかタイトルに13のついた曲はあまりないんですが、有名なのは、BIG STARというバンドが歌ったそのものずばり「Thirteen」です。歌詞には13という数字はまったく出てきません。タイトルについているだけ。でも時間の関係でこの曲はパスします。

次は17。これは僕的にはもうジャニス・イアンの「17才の頃(At Seventeen)」で決まりですね。美人でもないし、スタイルも良くないし、お金持ちでもないし、学校でもぜんぜん目立たない、小さな町に住む17歳の女の子が、私みたいなぱっとしない「醜いアヒルの子」には恋人なんてできっこない、それが17歳のときに私に知らされたことなの……と心情を打ち明ける歌です。「17歳もの」っていうと「青春賛歌」みたいな歌が圧倒的に多いんですが、これはけっこう薄暗いっていうか、リアルな内容になっています。でも素直な美しいメロディーを持った歌です。1975年にリリースされました。ジャニスはこの曲でグラミー賞を受賞しています。
接下来是13。在欧美,这被视为不吉利的数字,对吧?也许正因为如此,标题里带13的歌曲不太多。有名的,是 BIG STAR 乐队唱的那首直截了当就叫《Thirteen》的歌。歌词里一次也没出现13这个数字,只出现在标题上。不过,时间有限,这首就跳过了。

接下来是17。对我来说,这当然非贾尼斯·伊恩的《十七岁时》(At Seventeen)莫属。一个住在小镇里的17岁女孩,长得不漂亮,身材不好,家境也不富裕,在学校里毫不起眼。她在歌里袒露心声:“像我这样不起眼的‘丑小鸭’,是不可能有恋人的。这就是我在17岁时被告知的事……”说到“17岁”主题的歌,绝大多数都像是“青春赞歌”,可这一首却颇有几分阴郁,或者说,内容相当真实。不过,它的旋律质朴而优美。这首歌发行于1975年,贾尼斯凭它获得了格莱美奖。

Gaucho

— Steely Dan
Gaucho MCA Records

19は、なんといってもローリングストーンズの「19回目の神経衰弱」が有名ですね。今バックでかかっているのは、ジョー・パスの演奏したものです。でも今日はあえてスティーリー・ダンの「Hey Nineteen」を聴いてください。1980年にリリースされたアルバム『ガウチョ』に収録された曲です。僕もこの歌、けっこう好きなんです。「19回目の神経衰弱」ほど有名ではありませんが、このレコード、当時よく聴きました。ジャズの店を経営しながら小説を書いていた時期で、店を閉めてから、ウィスキーのグラスを傾けつつ、このレコードをターンテーブルに載せていたものです。ボーカルはもちろんドナルド・フェイゲン、バックのギターはヒュー・マクラッケン、ドラムズはスティーヴ・ガッドです。

歌詞はちょっと意味がとりづらいんですけど、だいたいのところ年上の男――たぶん団塊(だんかい)の世代くらい――が今時の19歳の女の子との間の感覚のギャップにけっこうがっかりしている……みたいな内容になっています。1980年当時の話ですが、その頃の若い子にとっては、カウンター・カルチャーとか反戦デモとか、そういう現象はもう既に「なんのこっちゃ」みたいになっていたんですね。だから話が通じません。アレサ・フランクリンのことも知らないんだぜ、みたいなね。

聴いてください。スティーリー・ダンの「Hey Nineteen」
说到19,最有名的当然是滚石乐队的《第十九次神经崩溃》。现在背景里播放的,是乔·帕斯演奏的版本。不过,今天我想特意请大家听斯蒂利·丹的《Hey Nineteen》。这首歌收录在1980年发行的专辑《Gaucho》中,我也挺喜欢。虽然没有《第十九次神经崩溃》那么有名,但我当年经常听这张唱片。那时我一边经营爵士乐酒吧,一边写小说。每天打烊后,总是一边端着威士忌酒杯小酌,一边把这张唱片放上唱机。主唱当然是唐纳德·费根,伴奏的吉他手是休·麦克拉肯,鼓手是史蒂夫·加德。

歌词有点不容易理解,不过大致讲的是,一个年纪较大的男人——大概属于战后婴儿潮那一代——因为自己与当时19岁的女孩在感受和观念上存在隔阂,而颇为失落。说的是1980年那会儿的事,但对那个时候的年轻人而言,反主流文化、反战示威之类的现象,已经成了“那是什么呀”的陌生事物。所以,根本聊不到一块儿。就像在说:“她居然连艾瑞莎·弗兰克林都不知道啊。”

请听,斯蒂利·丹的《Hey Nineteen》。

Old Friends

— Simon & Garfunkel
Old Friends Columbia

19から59までぴょーんと跳んじゃいます。23、29、31……2桁の素数となると、なかなかその数字のついた適当な曲が見当たりません。サイモン&ガーファンクルの「59番街ブリッジの歌」が59でやっとひっかかりました。この曲は以前にこの番組で、ハーパーズ・ビザールの歌でかけたことがあります。今回おかけするサイモン&ガーファンクルの歌ったオリジナル・バージョンは1966年にリリースされたアルバム『パセリ・セージ・ローズマリー・アンド・タイム』に入っているのですが、演奏時間が1分43秒と短かったために、とても魅力的な曲なのに、シングル・カットはされませんでした。もしされていたらヒットしていたと思うんですけどね。それでは、ということで出されたハーパーズ・ビザールのカバー盤の演奏時間は2分34秒で、これはヒットチャートの13位まで上がりました。

サイモン&ガーファンクルの歌のバックには、当時のデイヴ・ブルーベック・カルテットのベーシスト、ユージーン・ライトと、ドラマーのジョー・モレロが名を連ねています。
从19一下子跳到59吧。23、29、31……到了两位数的素数,就很难找到标题里带这些数字的合适歌曲了。直到59,才终于找到西蒙与加芬克尔的《第五十九街桥之歌》。以前在这个节目里,曾经放过 Harpers Bizarre 演唱的版本。这次播放的是西蒙与加芬克尔演唱的原版,收录在1966年发行的专辑《Parsley, Sage, Rosemary and Thyme》中。虽然是一首很迷人的歌,却因为时长只有1分43秒,实在太短,没有从专辑中单独发行成单曲。我想,要是发行了,应该会走红吧。于是,Harpers Bizarre 顺势推出了长达2分34秒的翻唱版本,结果升到了排行榜第13名。

西蒙与加芬克尔这个版本的伴奏名单中,有当时戴夫·布鲁贝克四重奏的贝斯手尤金·赖特,以及鼓手乔·莫雷洛。

The Hits 1

— Prince
The Hits 1 Paisley Park

67にはDriver 67というバンドが歌った「Car 67」という曲がありますが、時間の関係でこれはパスします。

三桁の素数でひとつだけ見つけたのはビーチボーイズの歌う「409」です。シボレー409という自動車について歌ったホット・ロッド・ソングですが、これも時間の関係でパスします。すみません。

それから4桁に跳んで、数字は1999。

もちろんプリンスの「Nineteen Ninety Nine」です。

この曲、文句なしにかっこいいですよね。素数のパワーというか、何度聴いても痺れました。この曲がリリースされたのは今を遡る1982年のことで、そのときには1999年なんてずっとずっと先のことみたいに思えていたんでしょうね。でもあっという間に世紀末がやってきて、そしてするすると背後に過ぎ去っていきました。こうして今聴くと、なんか、「諸行無常」みたいな響きさえあります。

<収録中のつぶやき>

1980年代の音楽の音だよね、ほんとに。
说到67,有一首由 Driver 67 乐队演唱的《Car 67》,不过因为时间关系,这首就跳过了。

三位数的素数,我只找到一首海滩男孩演唱的《409》。这是一首唱雪佛兰409汽车的改装车歌曲,不过同样因为时间关系,也只能跳过了,抱歉。

接着跳到四位数,数字是1999。

当然,就是 Prince 的《Nineteen Ninety Nine》。

这首歌,真是酷得没话说。也许这就是素数的力量吧,不管听多少遍,都会让我心头一震。它发行于遥远的1982年,那时候,1999年大概还像是非常、非常遥远的将来。可转眼间,世纪末就到了,随后又悄无声息地从身后滑了过去。如今再听,甚至隐约有种“诸行无常”的回响。

<录音时的随口一说>

真的是20世纪80年代音乐的声音啊。

Tommy Tutone 2

— Tommy Tutone
Tommy Tutone 2 Sony Music

次はまた大きくぐいっと飛躍して、突如7桁の素数に突入します。8675309です。eight, six, seven, five, three-oh-nineと僕が歌っても、きっと知らない人が多いでしょうね。トミー・テュートーンというバンドが歌った、これもプリンスと同じ1982年のヒットソングです(註:1981年9月リリース)。けっこう流行りました。「867-5309 / Jenny」、ジェニーという女の子の電話番号です。これは実際にアメリカ各地に存在した電話番号でして、当時この番号の電話の持ち主のところには、ガンガン電話がかかってきて、「ジェニーはいますか?」とか訊かれて、ずいぶん迷惑したということです。気の毒ですね。

トミー・テュートーンの「867-5309 / Jenny」、ジェニー、いますか?

<収録中のつぶやき>

eight, six, seven, five, three-oh-nine〽、つい歌っちゃうね。

電話番号ソングは他にいくつかありまして、マーヴェレッツの「ビーチウッド4-5789」とか、ウィルソン・ピケットの「634-5789」とかね。でもどれも残念ながら素数ではありませでした。しかし、どちらの電話番号も下5桁が45789なんですが、たぶんこれアンサーソングみたいなものなんでしょうね。

ある数字が素数か素数じゃないか、昔は「素数表」というのがあって、それをいちいちあたってみるしかなかったんだけど、最近はAIに訊いたらすぐにわかります。「それは素数です」とか「それは素数じゃありません」とかあっさり答えてくれます。ずいぶん便利になったというか、つまらなくなったというかね……。
接下来,再一下子大幅跳跃,突然进入七位数的素数。8675309。即使我唱出“eight, six, seven, five, three-oh-nine”,大概也有不少人不知道吧。这是 Tommy Tutone 乐队演唱的歌曲,和 Prince 那首一样,也是1982年的热门歌曲。(原注:发行于1981年9月。)当年相当流行。《867-5309 / Jenny》,这是一个名叫珍妮的女孩的电话号码。这个号码在当时美国各地确实都有人使用,所以那时,号码的主人不断接到电话,被问“珍妮在吗?”,据说深受其扰。真可怜呢。

Tommy Tutone 的《867-5309 / Jenny》。珍妮在吗?

<录音时的随口一说>

eight, six, seven, five, three-oh-nine〽,忍不住就唱起来了。

以电话号码为主题的歌还有几首,比如 Marvelettes 的《Beechwood 4-5789》,以及威尔逊·皮克特的《634-5789》。不过很遗憾,它们都不是素数。倒是这两个电话号码的后五位都是45789,大概有点像一首歌回应另一首歌吧。

以前想知道某个数是不是素数,有一种叫“素数表”的东西,只能一个个去查。不过最近,只要问问 AI,马上就知道了。它会干脆地回答“这是素数”或者“这不是素数”。真是方便了不少,也可以说,变得有点无趣了吧……。

The Complete Prestige Recordings

— Thelonious Monk
The Complete Prestige Recordings Prestige

今日のクロージング音楽は、セロニアス・モンクの演奏する「13日の金曜日」です。テナーサックスはソニー・ロリンズ、この曲の録音は1953年11月の13日の金曜日に行われました。案の定というか、録音は交通事故やら、メンバーの出演ドタキャンやら、主役の遅刻やら、その他様々なアクシデントに見舞われたみたいです。スタジオを借りたプロデューサーは頭を抱えたと思います。

さて、今月の言葉は小川洋子さんの小説『博士の愛した数式』から引用させていただきます。素数について、こんな一節がありました。

素数を見るたび、博士を思い出した。それはありふれた風景のどこにでも潜んでいた。スーパーの値札、表札の番地、バスの時刻表、ハムの賞味期限、ルートのテストの点数……そのどれもが、表向きの役割に忠実でありながら、裏に隠れた本来の意味を健気に守り支えていた。(新潮文庫175頁)

注:この文章での「ルート」は物語に出て来る10歳の少年の愛称

素数、一度はまっちゃうと、なかなか抜けられない奥深い世界のようですね。

それではまた来月。
今天的结束曲,是塞隆尼斯·蒙克演奏的《十三号星期五》。次中音萨克斯由桑尼·罗林斯演奏。这首曲子录制于1953年11月13日,那天正好是星期五。果不其然,录音似乎遭遇了交通事故、成员临时取消参加、主角迟到等各种意外。租下录音室的制作人,想必头疼得不得了吧。

那么,本月的话语,请允许我引用小川洋子女士的小说《博士热爱的算式》。书里有这样一段关于素数的文字:

每当看见素数,我就会想起博士。它们潜藏在平凡风景的各个角落:超市的价签、门牌上的号码、公交车时刻表、火腿的保质期、根号的考试分数……每一个都忠实地履行着表面的职责,同时又坚定地守护着隐藏在背后的本来意义。(新潮文库版,第175页)

注:这段文字中的“根号”,是故事里一位10岁男孩的昵称。

素数,看来是一个一旦迷上,就很难抽身的深邃世界呢。

那么,下个月再见。