村上の世間話8
村上的闲聊8
こんばんは、村上春樹です。村上RADIO、今日は恒例の村上の世間話です。これで何回目だったかなあ、忘れてしまいました。たぶん8回目くらいだったと思いますが。例によって、社会的にあまり役に立つとも思えない話をつらつらとしながら、うちからもってきた音盤を気の向くままにかけます。なんか公共の電波を気ままに私物化しているような気がしなくもないんですが、まあ楽しんで聴いていただいている方も少しはいらっしゃるようですし、また番組のスポンサーにも辛抱強くサポートを続けていただいておりますので、まあいいかと、これまで通りの調子でやらせていただきます。お付き合いください。
今月の3日にぼくの長編小説『夏帆 The Tale of KAHO』が出版されました。カホ、季節の夏に帆柱(ほばしら)の帆と書きます。女性の名前です。女性が主人公の話なんです。
女性が主人公の話を書いていると、自然に女性の目で世界を眺めるようになってきます。といっても、もちろん僕は男性ですので、女性の視線がどういうものか正確にはわかりません。でもいつもとはちょっと違う目で世界を見ているな、という感覚はあります。小説家ってなろうと思えば、いろんなものになれちゃうんです。とても便利ですよね。ときどきはアリクイなんかにもなっちゃいます。アリクイ、楽しいですよ。
大家晚上好,我是村上春树。在《村上RADIO》节目中,今天照例要聊聊村上的闲话。这已经是第几次了呢,我都记不清了。大概是第8次左右吧。照例,我会一边漫无边际地聊些对社会似乎没什么用处的话题,一边随心所欲地播放从家里带来的唱片。虽然总觉得好像在随心所欲地将公共电波据为己有,不过看来还是有少数听众乐在其中,而且节目的赞助商也一直耐心支持着我们,所以我想“算了,就这样吧”,今后也会一如既往地继续做下去。请大家多多关照。
本月3日,我的长篇小说《夏帆 The Tale of KAHO》出版了。“KAHO”,字面意思是“夏季的桅杆上的帆”。这是一个女性名字。故事的主角正是女性。
当写以女性为主角的故事时,自然而然地会开始用女性的视角来观察世界。话虽如此,我毕竟是男性,所以并不完全清楚女性的视角究竟是怎样的。但我确实有一种感觉,那就是自己正用与平时略有不同的眼光看待这个世界。如果想成为小说家,其实可以化身为各种各样的存在。这真的很方便呢。有时我甚至会变成食蚁兽。当食蚁兽,很有趣哦。
ロイ・オービソンからいきますね。曲は「I Fought The Law」、おれは法律側と戦って、法律側が勝った、という歌です。警官と撃ち合いをして負けちゃったんですね。I fought the law and the law won. アウトロー側の人々の歌です。僕と同世代の方は、こういう歌を聴くといろいろと感じるところがあるかもしれません。警察、やっぱり強いですからね、あまりガチに喧嘩しないほうがいいかもしれませんね。催涙ガス、冗談抜きで目が痛いです。
1965年にボビー・フラー・フォーの歌でヒットしました。クラッシュとかグリーン・デイなんかもこの曲を、アウトロー側に立ってカバーしています。
【世間話1】
僕は昔、山の上ホテル(註:神田駿河台にあるホテル)で仕事をしているとき、よく皇居の周りを走っていたのですが、朝の早い時刻にときどき、警視庁の部署対抗駅伝レースが開かれていました。今はどうか知らないけど、昔はそういうのがあったんです。で、それを見物していると、だいたい機動隊のチームが勝利を収めていました。機動隊の人たちって、身体をずいぶんしっかり鍛えているんですね。こりゃ、喧嘩したら負けるわなと、見ていて実感しました。だからみなさんもできるだけ身体を鍛えてくださいね。いや、べつに法律側と戦う必要はありませんが、それはそれとして健康は大事です。
先来一首罗伊·奥比森的歌。歌曲是《I Fought The Law》,讲的是我与法律对抗,结果法律赢了。我跟警察对峙开枪,结果输了。I fought the law and the law won。这是一首属于法外之徒的歌。和我同龄的人,听到这样的歌可能会产生各种感触。毕竟警察还是很强的,最好还是别和他们真刀真枪地打起来。催泪瓦斯,说真的,眼睛会很痛。
1965年,这首歌由鲍比·富勒四重唱乐队翻唱后大获成功。The Clash和Green Day等乐队也曾站在“法外之徒”的立场上翻唱过这首歌。
【闲聊1】
我以前在“山顶酒店”(注:位于神田骏河台的一家酒店)工作时,经常在皇居周围跑步,大清早的时候,偶尔会看到警视厅各部门之间举行接力赛。现在情况如何我不清楚,但以前确实有这种活动。我站在路边观看时,发现通常都是机动队的队伍获胜。机动队队员们的体能确实练得非常扎实。看着看着,我不禁深有感触:要是跟他们打起来,肯定会输。所以大家也要尽量锻炼身体哦。不,倒不是说非得跟执法部门打架,但这暂且不提,健康确实很重要。
ジェーン・バーキンを聴いてください。曲は「Jane B.」、原曲はショパンの前奏曲第4番ホ短調です。少し前に「クラシック音楽をジャズで聴く」という特集でも取り上げた曲ですね。セルジュ・ゲンスブールがつけた歌詞を、ジェーン・バーキンが歌います。
【世間話2】
僕はノルウェイに1ヵ月ばかり滞在したことがあります。オスロの王宮のまえに「文学の家」という建物がありまして、そこに招待されて講演みたいなことをしたのですが、その建物にはゲストのためのキッチン付きのアパートメントがありまして、「何日でも好きなだけ泊まっていいですよ」と言われました。で、「じゃあひと月ほどいてもいいですか?」と訊いてみたら、「ええ、もちろんいいですよ」と言うので、丸々ひと月そこにお世話になりました。8月で、オスロの夏はとても快適で過ごしやすかったです。
そこの人がある日、「ムラカミさん、今日はノルウェイの特別郷土料理をご紹介します」と言って、僕を近所のレストランに連れて行きました。そしてその「ノルウェイのソウルフード」みたいな料理を注文してくれました。で、どんなものが出てくるのかなと楽しみにしていたのですが、出てきたのを見ると、それがただの鯖(さば)の塩焼きなんです。日本のそのへんの食堂で出てくる鯖の塩焼き定食とまったく同じ見かけで、大根おろしがついていないだけです。食べてみると、味もだいたい同じでした。
でも「おいしいでしょう?」と言われるので、「ええ、とてもおいしいです」と言ってしっかりいただきました。大根おろしとお醤油があるといいなあとか思いながら。これも、ノルウェイの夏の良き思い出です。
请听听简·伯金演唱的歌曲。这首歌名为《Jane B.》,原曲是肖邦的《e小调第四号前奏曲》。不久前,我们在“用爵士乐聆听古典音乐”的特辑中也曾介绍过这首曲子。这首歌由塞尔日·根斯布尔填词,简·伯金演唱。
【闲聊2】
我曾经在挪威逗留过大约一个月。奥斯陆王宫前面有一座名为“文学之家”的建筑,我受邀在那里做了一场类似演讲的活动。那栋建筑里为客人准备了带厨房的公寓,对方对我说:“您可以住多少天都行。”于是我试探着问:“那我住一个月左右可以吗?”对方回答:“当然可以。”于是,我在那里整整住了一个月。那时是8月,奥斯陆的夏天非常舒适宜人。
有一天,那里的一位当地人对我说:“村上先生,今天我要向您介绍一道挪威的特色乡土菜”,便带我去了附近的一家餐厅。他为我点了一道堪称“挪威灵魂美食”的菜肴。我满心期待地想看看会端出什么来,结果一看到端上来的菜,发现那不过是一道盐烤鲭鱼罢了。外观和日本普通小餐馆里供应的盐烤鲭鱼定食完全一样,只是没有配白萝卜泥而已。尝了一口,味道也差不多。
不过对方问我:“好吃吧?”,我就回答说:“是的,非常好吃”,然后津津有味地吃完了。心里却想着,要是能配点白萝卜泥和酱油就好了。这也是挪威夏天的美好回忆。
The Dynamic Clarence Carter
Atlantic
クラレンス・カーターを聴いてください、「I'd Rather Go Blind」。
クラレンス・カーターは、僕の大好きな黒人ソウル・シンガーです。前にも話したと思うけど、ずっと以前にカーターさんが来日したとき、聴きに行きました。良かったですよ、これは。このクラレンス・カーターさんは今年の5月13日に90歳で亡くなったそうです。彼は全盲、まったく目が見えないのですが、ここでは「I'd Rather Go Blind」という歌は、「きみが去って行く姿を見るくらいなら、僕は盲目になったほうがましだ」という内容です。しかし本当に目の見えない人がこれを歌うと、なんかやはり重みが出てきます。
【世間話3前編】
最近はいろんな新しいものが出てきて、そのかわりに古くからあるいろんなものが姿を消していきます。効率が何より重視されて、効率が劣るものはどんどん捨て去られていきます。
そんな「消えゆくもの」のひとつに食堂車があります。食堂車ってご存じですか? 昔の長距離特急とか急行列車にはだいたい食堂車が一両、付属してついていました。カフェテリアみたいなものじゃなく、ウェイターとコックがいて、調理設備があって、ちゃんとした一品料理を出す正式なレストランです。テーブルには白いテーブルクロスがかけられ、一輪挿しにはカーネーションなんかが挿してあります。この雰囲気、なかなか素敵だったですね。子どものころ、家族旅行なんかに行くと、この食堂車で食事をさせてもらいました。父親はいつも昼間からビールを飲んで、みんなで好きな料理を頼み、窓の外の風景を見ながら楽しく食事をしました。
そういう楽しみがいつの間にかなくなってしまって、僕としてはとても淋しいです。トンネルだらけのリニア新幹線なんて別にいらないから、食堂車を残しておいてくれよ、とか言いたいですが、僕が何を言おうと世間の人はまず耳を貸してはくれません。なにしろiPodまでなくなってしまう世の中ですからね。(ニャーオ)
请听听克拉伦斯·卡特的《I'd Rather Go Blind》。
克拉伦斯·卡特是我最喜欢的黑人灵魂乐歌手。我想之前也提过,很久以前卡特先生来日本演出时,我去现场听过。那场演出真的很棒。据说这位克拉伦斯·卡特先生已于今年5月13日去世,享年90岁。他完全失明,完全看不见东西,而这首《I'd Rather Go Blind》的歌词大意是:“与其看着你离去的背影,我宁愿自己失明。”但是,当真正失明的人演唱这首歌时,歌声中确实会透出一种沉甸甸的分量。
【闲聊3 前篇】
最近各种新事物层出不穷,与此同时,许多自古以来存在的事物却逐渐消失。效率被视为头等大事,效率较低的事物正被不断淘汰。
餐车便是这些“正在消失的事物”之一。您知道什么是餐车吗?过去的长途特快或急行列车通常都会附带一节餐车。那可不是自助餐厅那样的,而是有服务员和厨师、配备烹饪设备、提供正经单点菜肴的正规餐厅。餐桌上铺着白色的桌布,单枝花瓶里插着康乃馨之类的花。这种氛围,真是相当美妙啊。小时候,每当全家去旅行时,我们都会在这节餐车里用餐。父亲总是从大白天就开始喝啤酒,大家点上喜欢的菜肴,一边欣赏窗外的风景,一边愉快地用餐。
这种乐趣不知不觉间消失了,我感到非常寂寞。虽然我很想说“根本不需要到处都是隧道的磁悬浮新干线,请把餐车保留下来吧”,但无论我说什么,世人都不太会听进去。毕竟,这可是连iPod都消失了的时代啊。(喵——)
The Lost Berlin Tapes
Ume
エラ・フィッツジェラルドというと「マック・ザ・ナイフ」の入ったアルバム『エラ・イン・ベルリン』が有名ですね。これは1960年の録音ですが、そのコンサートがあまりに評判がよかったので、エラは1961年と62年にもベルリンに戻ってコンサートを開いています。そのときの録音が近年やっとCD化されましたが、今日は62年のコンサートから『ミスター・パガニーニ』を聴いてください。この時期のエラはまさに絶好調、聴いていてほれぼれします。伴奏の達者なピアノはいつもと同じ、ポール・スミスです。
【世間話3後編】
さて、食堂車の話の続きですが、僕は一度東ドイツの鉄道に乗って、食堂車で食事をしたことがあります。まだドイツが東西に分裂していた頃のことで、東ドイツは締め付けの厳しいがちがちの共産主義国家でした。そのとき僕が乗ったのは、ベルリンからウィーンに行く国際特急列車で、外国人も乗車できますが、途中で列車から降りることはできません。いかつい顔をしたお巡りさんが見回りをして厳重に警備しています。窓の外の田園風景はのどかで美しいんだけど、なんとなく全体的におっかない雰囲気でした。
でもその列車には本格的な、とても優雅な食堂車がついていまして、僕は「おお、こりゃいいや」と思って、乗車すると同時に食事の予約をしました。そしてお昼が来るのを楽しみにしていました。で、お昼になって席に着いてメニューを開き、ワインを頼み、ペッパーステーキを注文しました。ところがこれが冗談抜きでまずいんです。ワインもまずいし、肉もまずい。堅くて味がしません。これにはがっかりさせられました。その少し後で東ドイツという国家そのものが崩壊し、ベルリンの壁が崩されました。そのとき、「立派な食堂車で、あんなまずい料理を出すんだから、一国が崩壊してもまあしょうがないか」とか思ってしまいました。食堂車、けっこう大事です。
ちなみにこの特急列車はVT18.16型と言いまして、もうとっくにお役御免になっていますが、鉄道マニアの間では今でもかなり人気があって、ドイツの鉄道博物館に行けば実物が展示されているんだそうです。食堂車をもう一度見に行ってみようかな。この列車の最高速度は時速160キロでした。
提到埃拉·菲茨杰拉德,最著名的当属收录了《麦克·刀客》的专辑《埃拉在柏林》。虽然这是1960年的录音,但由于那场音乐会反响极佳,埃拉在1961年和1962年又重返柏林举办了音乐会。那时的录音近年来终于发行了CD,今天请大家欣赏1962年演唱会中的《帕格尼尼先生》。这一时期的埃拉正处于巅峰状态,听着令人陶醉。伴奏的钢琴家依然是那位技艺高超的保罗·史密斯。
【闲聊3·后篇】
话说回来,继续讲餐车的话题,我曾经乘坐过东德的火车,并在餐车里用餐过。那还是德国东西分裂的时期,东德是一个管制严苛、戒备森严的共产主义国家。当时我乘坐的是从柏林开往维也纳的国际特快列车,虽然外国人可以乘车,但途中不得下车。一脸凶相的警察在车厢里巡逻,戒备森严。虽然窗外的田园风光宁静优美,但整列火车不知为何总透着一股令人不安的气氛。
不过,那列火车上配有一节正宗且非常优雅的餐车,我心想“哦,这可真不错”,一上车就预订了餐位。随后便满心期待地等待着午餐时光。到了中午,我坐到座位上,翻开菜单,点了红酒和胡椒牛排。然而,说真的,这饭菜简直难吃得离谱。葡萄酒难喝,肉也难吃。又硬又没味道。这真让我大失所望。不久之后,东德这个国家本身就解体了,柏林墙也被推倒了。当时我不禁心想:“连这么气派的餐车都端出那么难吃的菜,一个国家解体也算情有可原吧。” 餐车,其实挺重要的。
顺便提一下,这列特快列车名为VT18.16型,虽然早已退役,但在铁路迷中至今仍颇受欢迎,听说去德国的铁路博物馆还能看到实物展品。或许我该再去看看那节餐车。这列火车的最高时速是160公里。
リヴィングストン・テイラーがスティーヴィー・ワンダーの名曲、「Isn't She Lovely」を歌います。「この子、素敵だろう?」、これは口笛特集のときにかけてもよかったですね。
【世間話4】
デンマークには有名なビール会社が2つあります。ビール好きの方はもちろんご存じでしょうが、ツボルグとカールスバーグです。どちらも19世紀から続いている伝統ある醸造所で、世界的にその名を知られています。
しかしデンマークに行って驚いたのですが、デンマーク国民は「カールスバーグ派」と「ツボルグ派」にはっきり分かれていて、その両者が折り合うことはまずないのだそうです。決して相容れない。「カールスバーグ派」がツボルグを飲むことは決してないし、「ツボルグ派」がカールスバーグを飲むことは決してない。時には派閥を異(こと)にするもの同士、口をきくことさえ拒むことがある、という話でした。どちらを選ぶかで、デンマーク人としての生き方そのものが違ってくるんだ、ということです。
しかしビールにかけるその情熱、すごいですね。なんだか昨今の政治的分断状態を思わせます。たかがビールじゃないかとか、僕なんかは思うんだけど、なにしろヴァイキング時代から延々とビールを飲み続けてきた人たちですから、半端じゃないです。根性が入ってます。
僕はとくにビールのブランドに対する思い入れみたいなのはないんですが、個人的には「ローリング・ロック」とか「ブルーリボン」といった、アメリカの安物大衆ビールの味が恋しいなぁとときどき思います。日本では意外になかなかそういう、へらっとした気楽な薄味ビールがないんですよね。リッチなクラフト・ビールもいいけど、暑い夏の午後にごくごくっと飲む冷えたブルーリボンの生、とにかくご機嫌でした。懐かしく思い出します。そんな話をしていると、ビールが飲みたくなってきますね。
利文斯顿·泰勒将演唱史蒂维·旺德的名曲《Isn't She Lovely》。“这孩子真可爱吧?”,这首歌其实在播放口哨特辑时放出来也很合适呢。
【闲聊4】
丹麦有两家著名的啤酒公司。喜欢啤酒的朋友当然都知道,那就是特博格和嘉士伯。这两家都是自19世纪以来历史悠久的酿酒厂,享誉全球。
不过我去丹麦时发现了一个令人惊讶的现象:丹麦国民明显分为“嘉士伯派”和“特博格派”,据说这两派几乎不可能达成共识。它们绝不相容。“嘉士伯派”绝不会喝特沃堡,而“特沃堡派”也绝不会喝嘉士伯。据说有时,不同派系的人甚至会拒绝与对方交谈。选择哪一款,就意味着作为丹麦人的生活方式本身也会截然不同。
不过,他们对啤酒的这份热情,真是令人惊叹。这不禁让人联想到近来政治上的分裂状态。虽然我个人会想“不就是啤酒吗”,但毕竟是自维京时代起就一直喝啤酒的人,这绝非儿戏。其中蕴含着深厚的执着。
我虽然对啤酒品牌没有特别的执念,但有时还是会怀念“罗林洛克”或“蓝丝带”这类美国平价大众啤酒的味道。在日本,出乎意料地很难找到那种口感清爽、轻松随意的淡味啤酒。虽然浓郁的精酿啤酒也不错,但在炎热的夏日午后,大口大口地喝着冰镇的“蓝丝带”生啤,那感觉真是太惬意了。每当想起那段时光,心里就充满怀念。聊着聊着,真让人想喝啤酒了呢。
Prairie Wind
Reprise Records
ここで2曲続けてかけます。まずニール・ヤングを聴いてください。曲は「The Painter」、2005年に彼が発表した美しい曲です。絵描きさんの曲です。それからベテラン歌手、テレサ・ブリュアーがサム・クックのヒットソング「You Send Me」を歌います。これ、なかなか素敵な曲です。
【世間話5】
最近読んで面白かった本の話をしますね。バルザックの長編小説に「ラブイユーズ」というのがあります。バルザックの作品の中ではあまり世間に知られていないものですが、これがやたら面白いんです。僕はこの本の面白さを、小林信彦さんに教えてもらいました。小林信彦さん、作家ですが、読書家としても広く名を知られています。彼が「ラブイユーズ」はバルザックの作品の中ではいちばん面白いと、どこかに書いておられたので、「これは読まなくちゃな」と思っていたんだけど、なかなか翻訳が手に入らなくて、ずるずる読まずにいたんですが、わりに最近になって光文社古典新訳文庫からやっと翻訳が出ました。で、さっそく買ってきたんですが、小林さんがおっしゃるように、これがなにしろ無類に面白くて、一気に読んでしまいました。一般的にバルザックの代表作と言われる『ゴリオ爺さん』とか『谷間の百合』なんかよりも、話としてはずっと痛快で面白いです。とんでもない悪党が主人公みたいになっていてね、感覚的に今の時代に合っているのかもしれません。
ラブイユーズというのは、川の流れで革製品を揉み洗いする女たち、という意味なんだそうですが、どういうことなのか、そのへんは実際に読んでみてください。
接下来将连续播放两首歌曲。首先请听尼尔·杨的歌。这首《The Painter》是他于2005年发表的一首优美歌曲,讲述了一位画家的故事。接着,资深歌手特蕾莎·布鲁尔将演唱萨姆·库克的热门歌曲《You Send Me》。这首歌相当动听。
【闲聊5】
我来聊聊最近读到的一本很有趣的书吧。巴尔扎克有一部长篇小说叫《爱你如斯》。虽然在巴尔扎克的作品中这本并不广为人知,但它却格外引人入胜。是小林信彦先生向我推荐了这本书的精彩之处。小林信彦先生不仅是一位作家,作为书迷也广为人知。他曾在某处写道《拉布伊尤兹》是巴尔扎克作品中最有趣的一部,所以我一直想着“这本书非读不可”,但迟迟找不到译本,就一直拖着没读。直到最近,光文社古典新译文库终于出版了译本。于是我立刻买来读,果然正如小林先生所说,这本书实在妙不可言,我一口气读完了。比起通常被视为巴尔扎克代表作的《高老头》或《山谷中的百合》等作品,这部小说的故事要痛快得多,也更有趣。故事的主角简直是个十恶不赦的恶棍,从直觉上来说,这或许更符合当今时代。
据说“拉维尤兹”是指在河流中用流水揉洗皮革制品的女人们,具体是什么意思,这部分还请大家亲自阅读一下。
Rave On - The Coral Story
One Day Music
ここで2曲続けてかけます。まずニール・ヤングを聴いてください。曲は「The Painter」、2005年に彼が発表した美しい曲です。絵描きさんの曲です。それからベテラン歌手、テレサ・ブリュアーがサム・クックのヒットソング「You Send Me」を歌います。これ、なかなか素敵な曲です。
【世間話5】
最近読んで面白かった本の話をしますね。バルザックの長編小説に「ラブイユーズ」というのがあります。バルザックの作品の中ではあまり世間に知られていないものですが、これがやたら面白いんです。僕はこの本の面白さを、小林信彦さんに教えてもらいました。小林信彦さん、作家ですが、読書家としても広く名を知られています。彼が「ラブイユーズ」はバルザックの作品の中ではいちばん面白いと、どこかに書いておられたので、「これは読まなくちゃな」と思っていたんだけど、なかなか翻訳が手に入らなくて、ずるずる読まずにいたんですが、わりに最近になって光文社古典新訳文庫からやっと翻訳が出ました。で、さっそく買ってきたんですが、小林さんがおっしゃるように、これがなにしろ無類に面白くて、一気に読んでしまいました。一般的にバルザックの代表作と言われる『ゴリオ爺さん』とか『谷間の百合』なんかよりも、話としてはずっと痛快で面白いです。とんでもない悪党が主人公みたいになっていてね、感覚的に今の時代に合っているのかもしれません。
ラブイユーズというのは、川の流れで革製品を揉み洗いする女たち、という意味なんだそうですが、どういうことなのか、そのへんは実際に読んでみてください。
接下来将连续播放两首歌曲。首先请听尼尔·杨的歌。这首《The Painter》是他于2005年发表的一首优美歌曲,讲述了一位画家的故事。接着,资深歌手特蕾莎·布鲁尔将演唱萨姆·库克的热门歌曲《You Send Me》。这首歌相当动听。
【闲聊5】
我来聊聊最近读到的一本很有趣的书吧。巴尔扎克有一部长篇小说叫《爱你如斯》。虽然在巴尔扎克的作品中这本并不广为人知,但它却格外引人入胜。是小林信彦先生向我推荐了这本书的精彩之处。小林信彦先生不仅是一位作家,作为书迷也广为人知。他曾在某处写道《拉布伊尤兹》是巴尔扎克作品中最有趣的一部,所以我一直想着“这本书非读不可”,但迟迟找不到译本,就一直拖着没读。直到最近,光文社古典新译文库终于出版了译本。于是我立刻买来读,果然正如小林先生所说,这本书实在妙不可言,我一口气读完了。比起通常被视为巴尔扎克代表作的《高老头》或《山谷中的百合》等作品,这部小说的故事要痛快得多,也更有趣。故事的主角简直是个十恶不赦的恶棍,从直觉上来说,这或许更符合当今时代。
据说“拉维尤兹”是指在河流中用流水揉洗皮革制品的女人们,具体是什么意思,这部分还请大家亲自阅读一下。
ハリー・スタイルズさんが歌います。「Late Night Talking(深夜のおしゃべり)」。
スタイルズさんはランナーで、東京マラソンも走ったことがあるということです。タイムもなかなかのものでした。本格的に身体を鍛えているんですね。彼は僕の本を読んでいて、僕もいちおうマラソン・ランナーなので、ぜひ話したいと言われて、ホノルルの某ホテルのスイートルームで会って、1時間くらい話をしました。物静かな好青年という感じの人でしたね。ミュージックビデオなんかで見るのとはずいぶん雰囲気が違うなあと思いました。でもすごくかっこよかったです。
【世間話6】
僕はもう半世紀近く作家活動をしておりまして、これまでいろんな編集者と組んで仕事をしてきました。担当編集者なしに作品を世に出すことはできませんから。しかし一口に編集者といっても、実にいろんな人がいます。中にはカラフルというか、けっこうとんでもない人もいました。でもそういう裏話を具体的にやりだすと、面倒な問題も出てきそうなのでここでは話しません。
ただひとつ言えるのは、作家と編集者との間にはやはり相性みたいなのがあるということですね。この人とはもうひとつ感覚が合わないなと思うと、仕事はまずうまく捗(はかど)りません。これは編集者としての能力なんかとは別の次元の問題ですので、いかんともしがたいですね。調整のしようがない。
僕が作家デビューしてまだ間がない頃のことですが、原稿の打ち合わせをするために、原宿のフルーツパーラーで、ある出版社の若い編集者と待ち合わせをしたことがあります。千疋屋(せんびきや)だっけなあ……。僕はとりあえずホット・コーヒーを頼んだのですが、彼はメニューをじっと睨(にら)んで、ずいぶん迷ってからフルーツパフェを注文しました。これにはびっくりしましたね。打ち合わせで、いちおう筆者がコーヒーを注文しているのに、フルーツパフェはないだろうと。しかしまあ、きっと甘いものに目がない人だったんでしょうね。フルーツパフェの魅力には抗しきれなかった。
でも結局、この人とは二度と仕事をしませんでした。感覚的に、こりゃ駄目だと見切りをつけて。あるいは僕が偏狭にすぎるのかもしれませんけど。でもフルーツパフェはないよな……。
哈里·斯泰尔斯演唱了《Late Night Talking(深夜闲聊)》。
据说斯泰尔斯是位跑步爱好者,还曾参加过东京马拉松。他的成绩也相当不错。看来他确实在认真锻炼身体呢。他读过我的书,而我毕竟也算是一位马拉松跑者,于是他主动提出想和我聊聊,我们便在檀香山某酒店的套房里见了面,聊了大约一个小时。他给人的感觉是个文静的帅小伙。我觉得这和他出现在音乐视频里的气质大不相同。不过他真的很帅。
【闲聊6】
我从事写作活动已有近半个世纪,至今与形形色色的编辑合作过。毕竟没有负责编辑,作品就无法面世。不过虽说都是编辑,但确实形形色色。其中不乏个性鲜明,甚至可以说相当离谱的人。不过,如果具体讲起这些幕后故事,恐怕会引发一些棘手的问题,所以这里就不提了。
只是有一点可以肯定,作家和编辑之间果然还是存在某种“契合度”的。一旦觉得和这个人的感觉不太对劲,工作就很难顺利推进。这与编辑的能力完全是两个层面的问题,所以也是无可奈何的。根本无从调和。
记得我刚出道没多久的时候,为了商讨稿件,曾在原宿的一家水果甜品店与某出版社的一位年轻编辑约好见面。好像是千疋屋来着……我先点了一杯热咖啡,但他却死死盯着菜单,犹豫了许久才点了水果芭菲。这着实让我吃了一惊。毕竟在商谈中,作者都点了咖啡,他居然点水果芭菲,这实在不太合适。不过嘛,他大概是个对甜食毫无抵抗力的人吧。终究没能抵挡住水果芭菲的诱惑。
但最终,我再也没和这个人合作过。直觉告诉我,这人不行,于是果断放弃了。或许是我太狭隘了。不过,点水果芭菲确实不太合适啊……
Blossom Dearie Sings : Blossom's Own Treasures
Daffodil Records
妖精おばさん、ブロッサム・ディアリーが可憐に歌います。「I'm Shadowing You」、私はあなたを尾行しているの。なんか女性ストーカーみたいですね。大事に至らなければいいんですが。
【世間話7】
最近はインバウンドが盛り上がっていて、和食のお店なんかでも外国の方をよく見かけるようになりました。この間も、京都でふらっとお鮨屋さんに入ったら、12人くらいのカウンター席だけの店だったんだけど、僕とうちの奥さん以外、全員お客が外国人でした。さすがにびっくりしましたね。ここは日本か、と。でも職人さんもちゃんと英語で受け答えしていて、感心しました。世の中、どんどん変化しているんですね。
そのあと、うちの近所のお鮨屋さんに入ったら、「村上さん、ひらめの縁側って英語でなんていうんですか?」と店主に訊かれて、「さあ、わかんないな」と言ったんですが、彼は外国人客に「これはなんですか?」と訊かれて、どう言えばいいのかわからなくて、「ひらめのテラスです」って答えたんだそうです。縁側だからテラス……なるほどねえと感心したんだけど、通じないよね、それじゃ。「はい、しっかり通じませんでした」ということでした。うーん、「fluke's fringe」とでも言えばいいのかな、とか言っておいたんですが、家に帰って調べてみたら、「fluke's fin」というのが正解でした。そうか、あれはひらめの鰭(ひれ)なんですね。
国際化が急速に進んで、お鮨屋さんも大変みたいです。まあ、いいことなんでしょうけどね。
“妖精阿姨”布洛萨姆·迪利动人地唱道:“I'm Shadowing You”,意思是“我在跟踪你”。总觉得有点像女性跟踪狂呢。希望别闹出什么大事就好了。
【闲聊7】
最近入境旅游很火爆,就连日式餐厅里也经常能看到外国游客。前阵子,我在京都随手走进一家寿司店,那是一家只有吧台座位的店,大概能坐12人,除了我和我老婆,其他客人全是外国人。这确实让我吃了一惊。不禁心想:这里真的是日本吗?不过,师傅也能用英语流利地应答,让我很佩服。世界真是日新月异啊。
之后,我去家附近的寿司店时,店主问我:“村上先生,比目鱼的‘缘侧’用英语怎么说?”我回答说:“嗯,我也不太清楚。”原来,他之前被外国客人问到“这是什么?”,不知道该怎么回答,就说成了“比目鱼的露台”。因为是“缘侧”,所以说是“露台”……我当时还觉得“原来如此”,但这样说肯定行不通吧。“是的,完全没能沟通上。”他这么告诉我。嗯,我当时随口提议说“或许该说‘fluke's fringe’吧”,但回家查了一下,发现“fluke's fin”才是正确答案。原来如此,那其实是比目鱼的鳍啊。
随着国际化的快速推进,寿司店似乎也面临不少挑战。不过,这大概也是件好事吧。
Plays The Sound Of Philadelphia
335 Records
今日のクロージング音楽は、ラリー・カールトンの演奏する「You Make Me Feel Brand New」です。懐かしのフィラデルフィア・ソウル。いいですねえ。
「きみは僕に、まるで新しく生まれ変わったように感じさせてくれるんだ」、
そうですか、そういう恋人がいるといいですね。
今天的收尾音乐是拉里·卡尔顿演奏的《You Make Me Feel Brand New》。这首令人怀念的费城灵魂乐,真不错啊。
“你让我感觉仿佛重生了一般”,
是吗?能有这样的恋人就好了呢。